□月 ●日  No2269 G


最近の三馬鹿。現代の暖房器具が気持ちよすぎてほぼこたつむり状態になっている。
彼らの時代ではこうした暖房器具はなかったためそれはそれは寒さに耐える日々だったらしい。
昼間が暖かいのでつい昼にうとうとする場面もあるのだとかで、これはこれで仕方ないのかもしれないと思う。
命蓮寺の連中がほぼ気合とかわけのわからない概念で寒さ対策をしようとしているのとは大きな違いだ。


問題はその姿が天狗の新聞に激写されたということだ。
これは想定外の展開である。個人的にはパワーバランスは安定においておきたいという意図があるだけに
特定陣営にパワーバランスが集中する事象は避けたいところである。
しかし、そんなことは三馬鹿たちには知ったことではない。むしろ体調を崩すことによって
何もできなくなる方が問題だと言われた。間違っていないだけに反論も出来ない。


そんな三馬鹿は更なる技術を生み出した。
その名もフライング炬燵。 電気式炬燵に河童に作らせたACDCコンバータを接続
もちろん動力源は電撃を発射する幽霊にお任せという漢と書いておとこと読めみたいな代物である。
インバーターが優秀なためかこれがまたよく機能する。
かくして謎の亀型物体が誕生した。


跡で知ったことだが、顕界には亀の姿をした英雄が外宇宙から悪い生物をやっつけていたらしい。
その姿はあちこちで目撃されて炬燵亀の評判は瞬く間に上がっていた。
しかし三馬鹿は知らない。信仰が上がっているのはお前らではなく その亀であると。


そしてついに物事の始まりとなった盗撮者の正体は明るみになった。
天狗ではなくて、糞狸と鵺のコンビだった。
アジトは暖房器具に包まれておりそれはそれでとても暖かった。
耳を引っ張られて大師様に連れられたのはなぜか鵺だけだったが。


まあパワーバランスはたぶん変わらないと思うのでこのへんで。