□月 ●日  No2382 鴉天狗の新聞


鴉天狗の新聞というのはとってもフリーダムで自分で問題を起こしてそれを記事にしている
困った連中なわけですが、彼女たちをもってしても触れない内容というのはありましてですね。
それが原因不明な心霊現象の類とか祟りの類であります。
理由は簡単、こんなことをしたら自分の身が持たないからです。


そこで鴉天狗たちが長年の研究と当時フリーランスだった朝倉とかのマッドサイエンティスト連中
河童たちメカトロニクスの専門家を総動員して開発したのがあのカメラだったという話なのですね。
あれは当初は弾幕を閉じ込めると言うより、呪いとか祟りとか念とかを閉じ込めてしまうという
代物であります。


元々写真機にはそういう機能というのがあるのですが、最近はデジタル技術の進歩で
閉じ込めた念に無理やり上書きできるようになっておりまして、未来の除霊技術だと
河童たちがびっくりする場面がありました。レタッチ機能がついているコンピューターが
香霖堂に置かれるようになったからでありますが、それにしても時代の変化は幻想郷にも
押し寄せているのだろうなと思います。


それでも妖怪たちがヤバいという内容はやっぱり記事にならないわけであります。
本当に危害が加わるのですね。死人が出たりとか病気になったりとか
下手に弄らない方がほうがいいものってやっぱりあるのですね。
その辺天狗たちには一応そういうノウハウってのがあって
そういう情報は敢えて隠すと言うもう一つの報道ができるのですね。


一見すると無茶苦茶な天狗の取材ですけど一応ですが思慮というものはありますので
もしよろしければデジタルアーカイブされた天狗の新聞でも閲覧すると
面白い結果ができそうです。