□月 ●日  No2474 寧ろ高いくらいでもいい


空を飛ぶためには訓練が要るわけですが、その中でも大変だったのが三馬鹿たちの飛行訓練でありました。
幽霊の方はその点最高に楽でしたが残り二人はそりゃもう大変だったりします。


そもそも人間というのは視野が広くありません。たとえば乗用車の運転についても慣れるまでは
どうしても視野を広く保つことができません、空を飛ぶために集中していますと
他の部分がわからないってことがあります。これは鳥でも起こる話なので、天狗たちに言わせれば
当然であるという話です。


最初は高度を減らして、少しづつ高度を上げるのですが仙人になっても痛いものは痛いのですね。
事実彼女たちの衣服を見ますと、余計なアクセサリーがついていないことがわかります。
好きな姿にできるのなら色々と貴金属類を付けたいところですがつけないのは
刺さるからです。ダメだこりゃ。


ハッキリ言って一人でやらなかったから上手くいったというのが実情です。
それだけ飛行すると言うのはハードルが高い。
中途半端な高さだからパラシュートの類は使えず、それゆえに身代わり呪符というのが
発達したのも頷けます。


そう考えると博麗の巫女はその意味で半端ないです。飛行するのだってあれだけの制動能力や
小回りが効く人間はそうそういないってわけです。
皆さんお気づきかと思いますが、市街戦の時、彼らの戦闘高度が妙に低いことが多かったのは
そういうことだったりします。
あれにもちょっとした仕掛けがあるのですがそれはおいおい。