幻想世界であっても貧困とかがなくなるというわけでもなく
一定の人数はそういった層が存在するのも確かである。
人間はだれでも富を分かち合う様にはできていない。
幻想世界にあっても一定のヒエラルキーみたいなものはある。
そもそも信仰を集めると言って賭け事が平気で広まる世界である。
その意味では幻想世界であっても楽園だとはいいがたい。
河童たちが生活に血道を開け、遊びとは違うと言うのにも
理由がある。結局彼らも生きるために様々なことをしないと
ならないということだ。
一見すると仕事しなくてもいいような世界に見えるが
結局は資源の奪い合いであることには変わりない。
ここでポイントになるのは我々は慈善事業ではないと言うことだ。
幻想郷に物資を送るが、これはあくまで市場に流すというもので
通常の価格で流すと言う所謂専売制度に基づくものだ。
金額は容易にあげられないのであまり楽ではないが、
少なくてもそれで幻想郷は守られると言うのが実情だ。
幻想の世界に物資を届けると言っても所詮はそんなものなのである。
すべては経済システムの一部と考えると事足りるだろう。