□月 ●日  No2552 場当たり的


幻想の世界が高度に仕組まれた世界だと思っている人がとても多いようですが、
大体の場合はなるようになった結果だったり、割と酷い流れの中で造られた
システムだったりすることが多いのは顕界も幻想郷も変わらないと思います。


賢者が幻想郷を作ったと言いますが、行動だと思うのは博麗大結界くらいなものです。
しかもそれも場当たり的に機能拡張を繰り返した結果高度に見えるってだけで
最終的な仕組みはシンプルだけどいびつな構造です。
もともと無理していびつな世界を作れば当然どこかで無理が生じるのは当然と言うわけです。


幻想郷が生まれた当初も色々トラブルが起こりました。
それも現代の水準で考えれば当然と思えるものですが当時としては
それが最先端の考え方なんてことが多いのです。
例えば鉱毒とか排煙は最初はどう希釈するのかが重要とされていました。
今では幻想郷であっても排出金属の類は厳密に規制されます。
自然界で出てくる奴は仕方ないとしても、人工で出すものについては
結局顕界と同等の基準を採用しないと辻褄が合わないことがたびたびあるのです。


なので幻想郷の一部ではほとんど顕界と同等のプラント管理が求められる
場所がありまして、そこはもはや幻想郷なのか顕界なのかわからないという
代物になります。自称現人神一味が開発したプラントの類もちょうどそんな
感じになっていたかと思いますが別段おかしいわけではないのです。


正直な話、昔だからいいとか綺麗だとかいうのは概ね眉唾です。
その辺踏まえて自然を残すとか環境をどうこうって言ってほしいです。切に。