□月 ●日  No2518 幻想世界からの避難も必要です


幻想世界を何かの新天地だと思う人ってそれなりに居るわけですが
個人的にあまり幻想世界に期待してほしくないなあと思う時が多々あります。
少なくても幻想世界に行っても願いが叶うというのは殆どありません。
仮に即かなうとしたら碌でもないものばかりと言うことになるでしょう。


そういうこともありまして、幻想郷から顕界に行こうとする妖怪も
いないわけではありません。止める道理もないですし、却ってそれで
成功する妖怪も居るのでいきたきゃ勝手にどうぞという感じになります。


しかし時たまですが幻想郷に致命的なレベルで異変が起こった場合
影響を大きく受ける妖怪は避難しないといけない時があります。
こうなると、結構きついです。
顕界に仮想的な幻想郷を設ければいいのでしょうけど、この手の仕組みは
ひと月持たないのが実情です。


何故か? 人間を見れば一目瞭然でしょう。
災害が起こって避難所に人を詰め込んだ場合、どうしても破たんは起こります。
どんなに劣悪な環境でも仮設住宅に住みたいと思うのは道理なのです。
人間でもつらいのに妖怪はどうなのかって言えば当然つらいのです。
それでも結構我慢してくれることが多いですがそれでも人間と同等の
時間が限界です。


そんなわけで、幻想世界であろうが何だろうが、災害は起こりますし
全ての問題が解決するとはいいがたいです。
寧ろ楽園を作ろうとしてディストピアが生まれるなんて顕界でもざらですからねえ。