□月 ●日  No2592 レーザーのクロスは危険(戒め)


米帝にある民間の幽霊や妖怪の駆除会社の話をしておこう。
あっちの国では幽霊だろうが妖怪だろうがみんなまとめてゴーストって事になってる。
さらに、あっちでは問答無用御意見無用であり、敵とみなしたゴーストのたぐいは
揃いも揃って捕獲してしまうというのだから恐れ入る。
捕獲したあとはどこかに流しているというのだが、豪快すぎて洒落にならない。


この手の業者はあっちでは数多くあり、組合はあるがどこか大きなところがやっている
というわけではないらしい。大きなところがやると途端に労働条件やら
色々な問題が噴出しそうなのでこの流れは確かに効率的だとは思っている。


彼らの武装もまた弾幕だが、高出力で高コリジョンのキャプチャービームを
採用しているのが特徴だ。戦闘は短期決戦であり、そもそもキャプチャービームを
維持するのを考えれば当然のような感じでもある。バッテリーの持ち的には
やはり数十秒で片を付ける勢いが必要だ。


また弾幕も制約が色々あるようで、弾幕同士を重ねるとバックファイヤ現象が
起こるとされている。これは幻想郷の弾幕でも発生する論理バグなので
同じ悩みを抱えているのだなとしみじみする。
ちなみに実際の弾幕はクロス部分は微妙に重なっていないのが通例だったりする。


いずれにせよ、彼は今かきいれどきの真っ最中だ。
所変われば妖怪退治も変わるというものだが、あまりに機械的にどちらかというと
猛獣を捕獲するのに近いというのが欧米の幽霊退治だと思う。