□月 ●日  No2593 事態の収拾


打ち出の小槌が生み出した大型異変は現在事態の収拾に努めております。
打ち出の小槌が無造作にばら撒いたエネルギーはその後、再び本体に回収されるという
仕組みでありますが、当然このエネルギーを使ってなにかやりますと戻ってくるエネルギー総量が
減るという事態を招くわけです。総量が減りますと、当然術者に反動が出るというわけですが
命を奪わないだけ相当マシなアイテムなのではないかと思う次第です。


回収エネルギーの不足を招いているのはどうも付喪神の燃料に流用されているからだという話が
うちの付喪神連中からもたらされました。
付喪神の燃料が一体何なのかというのは色々謎でありますが、ヴィヴィットの開発研究が
ヒントにはなっております。また、デストロイヤーたちが武器を用いなくても
それなりに戦闘できたのも実のところ打出の小槌から放出されたエネルギーを
流用出来たからというのが定説であります。


そんなわけで打ち出の小槌にエネルギーを吸収されきったら例の一寸法師
元に戻るという話ですがまず当面期待できません。
あとは、現実のエネルギー例えば電力を魔力に変換して吸わせる方向性が
示唆されてますが、あれもあまり効率のいいものではないので期待できません。


ちなみにヴィヴィットの基礎燃料はスペルカードを実行させる動力に似たシロモノだそうです。
スペルカードも発動にはエネルギーが必要なわけでして所謂セルモーターの役割を果たします。
スペルカードを大量に打ち出の小槌に投入すれば良いのではという意見もありましたが
はっきり言って柄杓で湖の水を汲むようなものだそうです。
小型化効率化されてますしね。