□月 ●日  No2777 品種改良にはリソースが足りません


 巷じゃゴールデンウイークだそうですがいかがお過ごしでしょうか。
 当社は当然仕事ですし、幻想郷にはそもそもゴールデンウイークという概念そのものがありませんから
 仕方ないのですが、この時期はどうしても主要取引先が締まるので、注文があっても対応しきれないのが
 きついところですよね。


 一方幻想郷は食料確保のための、一連の動きが盛んになります。
 これは妖怪も人間もそうでありまして、田植えや商品作物をつくる動きが起こります。
 幻想郷は一応隔離空間であるため、顕界では付加価値が高い商品作物をあまり作らない
 傾向はあります。コストが掛かって仕方ない付加価値の高い作物は嫌がれるのです。


 このへんは市場が少ないがゆえの問題でありますが
 特定の農家に商品作物が集中しないようにする部分については都度農家の間で
 綿密な取り決めをしたりします。


 ここをきちんとやらないと、皆が人気の作物ばかりを作って
 市場が崩壊したり、少ない耕地が痩せてしまうと問題になります。以上の問題があり
 二毛作も幻想郷では推奨されません。


 こちらとしては不足種籾の補充と称して、顕界の品種改良されたコメを持ち込むことがありまして
 その辺はいいのかと言われたらダメなんですけど、飢えるよりはマシと考えております。