いつものように香霖堂へ納品に行くとそこには魂魄がいた。 残念ながら娘ではない。 香霖の目の前には見たこともないような剣が置かれている。 黒い魔法使いから買い叩いたというこの剣は "天の叢雲"と呼ばれる有難い武器らしい。 この剣をどうにかして買いた…

嵐のような決算業務から一夜たった。 今日は嘘をついていい日らしい。 そんなものは社会人にはどうでもよい話である。 北白河がグロッキーになってドリンク剤をちゅーちゅー吸っている。その表情がおかしくてたまらない。 二日完徹した岡崎は休憩室で大の字…

幻想郷の中でルールを守らないまたは守れない妖怪たちはどうなるのか？ それは私がずっと抱き続けていた疑問であった。 納品途中に、なんと博麗神社を襲撃しようとしている妖怪を目撃した。 妖精が、スペルカードルールを挑んできてもそれを全く無視して力づ…

職業安定所へ行く。 もっとも私が求職しているのではなく、社員募集の手続きをするためだ。 今年も何人か新卒が入ったが、離職率が高いのは致し方ない。 専門学校や、大学の就職相談室に足を運び、今年もよろしくお願いしますと頭を下げるのは私の仕事である…

博麗神社の管理は霊能局とうちの会社が持ち回りで行っている。 何も知らない大店舗ディベロッパから神社を守る必要があるためだ。 最近住宅ラッシュにより周辺地域の地価が上がっている。 それに伴い老朽化した神社を放置することは、周辺住民の感情的によろ…