今日も白紙スペルカードの納品。 ついでに使用済みカードも回収。
カードは数回同じものを使うと信頼性が低下する。
カードの信頼性低下は暴発の危険があるのでできれば10回くらい使ったら交換が望ましい。
白紙カードも幾つかあって、弾幕を格納する所謂本カード。
敵にも味方にも弾幕が当らないデバッグカード。
カードを複製するためのデュプリケートカードなど、複雑化しているカードルールに
従いいくつも種類がラインナップされている。
さて、回収したカードはどうなるかというと、
以前は廃棄されていたが、今は朝倉の研究室に運ばれて、逆アセンブルされる
そこで利用できそうな弾幕があると、ライブラリという形で保存されて
簡単な記述だけで同じような弾幕を呼び出すことができる。
こういう風に作らないと、新しくやってくる妖怪たちに対応しきれない。
が、ここ最近ライブラリも色々問題が出ている。
要はライブラリ一つを呼び出すためにリンクしている別のライブラリを呼び出すようになってしまい
一つ呼び出すのに色々なものが引っ張り出されて相互干渉を起こしてしまうのである。
社内では依存性地獄と呼んでいる。
朝倉もこれには結構頭を抱えているようで
最近だと妖怪退治の時にカードを使わないで代用の霊撃を推奨するなど
カードルールの根幹を揺るがしかねない事態になっている。
霊撃はカードと違い、術者への負担が大きく射出弾の出力低下を招くリスクがあるが
より安全に利用できるとあって博麗の巫女たちに概ね好評だった。
ただ、弾幕ごっこにある花がまるでなくなってしまうのが大問題だ。
美しく無駄である弾幕ごっこをどうにかして維持することがこれからの問題になっている。
さてスペルカードのソースを覗くとその人の性格がよくわかる
メイド長のソースは、なぜか料理が羅列してる。恐らく作りながら今日のメニューを決めていたのだろうか
自称現人神のソースはかなりマメに説明文が記載されている。
嫉妬妖怪のソースコードはソースコードよりも嫉妬日記の方が多い酷い代物だ。
でもやっぱり傑作は氷妖精だろう。
「これだけ弾幕をおけばきっと大丈夫 私ったら最強ね」とか
なぜか添削した跡あったりとか、色々な意味で微笑ましかった。
ちなみに一番黒いのは三月精の一人である。 誰とは言わないが概ね見当はつくはずだ。