□月 ●日  No874 熱が出た


風邪を引いた。体温38度5分
慌てて病院に駆け込みインフルエンザの抗体検査をする。
とりあえず大丈夫だと確認して出社。 解熱剤を飲んで体を引きずって会社に出る。
休んでしまうと、仕事がそれだけたまる結果になるからだ。


当然のごとく幻想郷には行けない。
朦朧としながら普段出来ない伝票処理をする。
解熱剤で熱は下がるのだが、風邪薬の副作用で睡魔が酷い。


冴月など妖怪組は流石に近寄ってこない。
感染すると重篤になりやすいから早く帰れと五月蠅い。
朝倉が気を遣ってくれるのか、色々魔術を使っている。
確かに体は軽くなるし 額につけた冷えるシートが常時冷たいのはとても有り難い。
別の魔法使いに聞いたら体を温めつつの弱冷気の魔術はかなりの高等テクニックらしい。
今更ながら朝倉の魔力は衰えてないないのだと感じ入る。


夕方にさしかかったところで帰れと言われてしまった。
夕方のシフトで帰る北白河と岡崎の車に同乗することにした。
食べるものをどうするかと思っていたらなんと料理を用意してくれるという。
熱が出ている状態をこれほど有り難く思ったことはない。


もちろん最初だけだけどな。


今日当番とという北白河の料理はかなりやばい。
料理というよりそれはもはや物体である。
あとちょっとで「何ですかこの物体は」と言うところだったのは秘密だ。


暖めて食べろと鍋ごと渡されたが
やっぱり綺麗に食べないと駄目なのだろう。
味噌などを入れて強引に味付けを変えてどうにかこうにか食べられるようにはした。
ドリンク剤とかが入っていたのか、夜は興奮して眠れなかった。