□月 ●日  No904 節分にOFF


なんと今日は会社お休み。 シフトの関係でこうなっとは言え鬼たちと戯れずに済むのは
かなり気分的に楽である。 
明日はリリーホワイトの活動日とされているのでここで休んでおけといったところか。
ほんと毎年毎年鬼娘のご機嫌を取るのだって大変だったりする。
どれくらい大変かと言われたら、触ったら電気ショックで死ねるイライラ棒をやっている気分といったところだ。


巷では恵方巻なるものが流行っているが幻想郷に恵方巻はない。
そもそも海苔が入手困難だからだ。 しかも顕界で恵方巻が広まっているので幻想郷に入るのは
当面先になりそうな按配である。
幻想郷に恵方巻があれば鬼たちも戦々恐々しなくて済むのにと思う。


とりあえず近所のスーパーに食料品の買い出し。
幻想郷で仕事をしているとレトルト食品の便利さを再認識する。
自称現人神がカレーが食べたいと言うのを思い出した。
今度申請を出しておかないといけないだろう。


夕方、久々にぶらぶらしていたら住宅街から「福は内 鬼は外」という声が聞こえる。
が、どういうわけか「鬼は外」という言葉にびくびくしている自分がいた。
なんという条件反射。一般的に節分の豆まきは夜にやるべきとされている。
すなわちこの条件反射が数時間続くことになるのだ。 
心なしか胃の調子も悪い。 さてどうするか。


結局会社に乗り込むことにした。事務作業に勤しむ朝倉に大笑いされたが
一晩いてもいいと言われたのでほっとする。
米帝の一個小隊より安心な気がするのは気のせいか。
買ってきた食い物の一部は朝倉とかたまたま居合わせた浅間たちの胃袋に入ったが
まあこんな日があってもいいかもしれない。


結局面倒になったので会社の仮眠室を借りて寝てしまうことに決定。
会社に髭剃りと歯磨き器とか替えの下着を置いておく自分は勝ち組だと思う。
女性が多い職場から風呂場も綺麗だし、結構快適だったりする。
夜は妖怪が働いているから消灯時間もないので気楽というものだ。
終電に乗り遅れてタクシーを使うくらいなら泊まった方がマシってものである。