そもそも魔法とは月の民が幻想の力を体系化したものだ。
やっていることは科学とそうは変わらない。 実験のプロセスや仮定の組み方は
最終的に科学と同じ形態となる。
魅魔から蒸気機関車の話を持ちかけられたとき、私は妖怪が今のままでいる事への限界を感じた。
妖怪が今のままにいるためには科学に対する理解が必要だと考えた。
ところが幻想郷に居ては科学の知識を満足に集めることは難しい。
長い時間 研究に没頭した私にとってそれは短い時間だったが
岡崎夢美がやってきたときは天佑だと思った。 彼女こそ今この状況を打開する存在に相応しい。
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科学を現状打開の手段にしたいと風見女史に相談したら鼻で笑われた。
でもいずれ科学の力は妖怪を凌駕するという私の話を聞くと目を爛々と輝かせていた。
力が有り余っている妖怪ってどうしてこうなのだろう。
なら月の都に加勢すれば今のようなことにならなかったのに。
人間たちと取引をしたと聞いたのはそれからまもなくのことだった。
こういう事に関しては彼女はアクティブだ。羨ましい。
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魅魔から八雲商事に参加しないかと誘われた。 もうこれで数十回目になるはずだ。
科学の知識を合法的に手に入れられることは魅力的に見えるが、あの隙間に監視されながらは癪だ。
第一、彼女は皆を巻き込んで月の都に遠征に行ってあの有様だったではないか。
次回は限定戦争にすると言っていたが、どうせ多くの妖怪を巻き込むつもりだろう。
私が手を貸そうと決めたのは彼女が永遠亭を駒にできると分かってからだった。
魅魔は私に、あの八意のスペルカード設計を頼んできたのだ。
何と痛快なことだろう。でも最初バグだらけのカード設計したつもりだったのに
いつの間にかムキになってやたら機能を強化している自分が居た。 苦笑するしかなかった。
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八雲商事に入ると研究は驚くほど捗った。 藍型式神は使いたい放題だし、科学の知識の不足分は
後に入社した岡崎夢美に聞けばいい。
風見女史がなぜか外の世界の軍事演習に参加していた。
隙間はなにをやっているのだろう。 早くあいつを止めた方がいいのではないだろうか。 無理か。
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ところで魅魔は八雲商事に入ればいい男がたくさんいるというけど いい男は大半紐付きじゃないか。
詐欺だ。 本気で訴えたい。
魔術の知識に興味があるという男と色々話していたら、何と魔法研究をしている分科会があるらしい。
面白そうだと思って行ったら、そこにいたのはたくさんの酸っぱいデブだった。
でもちやほやされているうちに気分が良くなったのは秘密だ。
酸っぱいデブに混じって妖怪も数人混じっていることが分かった。ここを連絡所とするのもいいかもしれない。
これだけ人数がいればいい目くらましになると思う。
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兄貴もいいけどショタもいい。 なんてことをちゆりちゃんに話したら、男は経済力と言われた。
里香ちゃんはサイズだと言っていた。 いや大きいからいいってものじゃないと思うんだ。
第一痛いだけだと思うよ。
自分の机に戻ったら幽玄魔眼ってシステムにこのショタコンどもめと言われた。
誰だ実装した奴は。
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ショタコンってキーワード入れたのはうちのチーフだった。
しめてやった。