□月 ●日  No1024 誰かがやるしかない後始末 事後処理


梅雨の季節だろうか自称現人神とその一味の動きが慌ただしい。
聞けば十分な降水量が云々と言っているが、恐らく誰も理解してくれると思えないので
筆を執ってみる。


ここ数年幻想郷は異常気象に遭えいていた。
霧は太陽光線を遮断して多くの作物に影響が出たし、冬がなかなか終わらなかったり、
地震が起ったりと洒落になっていないことになっていた。
異変ということで、博麗の巫女が派遣されて物事は解決したが、一度バランスが崩された土地が
また同じように耕作地に変わるのにそれなりの期間を要するのである。


そこで自称現人神というより二人の神様が必死に後始末をしているというのが実情である。
豊穣のカミを呼び出し、必要なことを割り当てどうにかこうにか耕地を復活させる。
地味であるがどうしても必要な事である。


幻想郷には数々の水源地があるものの水資源はあまり安定していないことが知られている。
先ず問題として、地下水が工業用や地獄の住民が使用することを前提としているので
満足に利用できないという問題がある。
かといって湖当たりから水を極端にくみ上げると、妖精たちの被害が甚大となる。
ここで分かるのは幻想郷の環境はシビアなバランスの上に立っているということだ。
カミや妖怪がバランスをとってどうにかこうにかやっているのである。


おねえさんから自称現人神を異変解決に参加させたいと話があった。
やりたいからやるといより異変が起っている期間を減らすためと思ったほうが良さそうだ。
とりあえずバックアップするという答えを出すことになった。
これから先は彼女次第ということだ。


一件牧歌的な暇という言葉がぴったりの幻想郷だが
その実、とても忙しいという実情があるのである、
お疲れ様ってことである。