□月 ●日  No1089 本当は淑女なのです


巷では立秋である。 秋の始まりという奴である。
そう、やつらが帰ってくる時だ。 芋神じゃなかった 秋姉妹のことである。
秋姉妹の恐怖は人間や妖怪を恐怖のズンドコに陥れる。
俺は生き残ることができるか。


秋姉妹が行くところ食べ物が満ちあふれるのが世の常。
夏ばてとなった体を休ませるのには最適であるが、いかんせんメタボリックシンドローム
原因になること請け合いである。


こんな時にやってはいけないことと言えばなんと言ってもコスプレだろう。
いや、コスプレというのは語弊があるかも知れない。
この時期コスプレをするのはとても有効な意味がある。


たとえば帰還するホトケに擬態したり、未練のあるホトケから身を守ることができる。
特に未練のあるホトケ相手では冥界の管理者である白玉楼の主人でさえ手を焼くことになる。
既に死んだ相手を斃すのは非常に面倒だからだ。
そこで用意されたのはあのM型装備。
サイズが完全に合ってないような気がするが縫製が間に合わないということで
急遽投入されたようだ。 マジカヨ。


そこに出現した秋姉妹。 但だでさえサイズが合わないということで
頭を抱えているところにご丁寧に芋やら果物やらを置いて来るではないか。
しかもこいつらがとても美味いと来ている。


ただでさえでもサイズが危ないところに色々喰わせたので、
すこしばかり体が大きくなったようだ。 もっとも数日経てば元に戻るから
本人にとっては余興みたいなもんだろう。


コスプレした姿はただの変態にしか見えなかった。 
普段は綺麗な人なのに色々泣きたくなってくる。
秋姉妹をお庭番が追撃したが程なくして逆に打ち落とされた。
気持ちは分からなくもないが早まりすぎだと思う。
最もコスプレを見た秋姉妹が笑いながら動けけなくなったので、結果オーライではある。


ところでどうしても判らないのだが、
なぜピースサインをしているんだ ピースサイン
新手のスペルカードなのか。