妖怪とて、人間の形をしている者ばかりではない。
中には動物の姿を捨てない者がいる。 概ね高い知能を持ち、まともなコミュニケーションもとれる。
幻想郷における良心と言っても過言ではないと思う。
非人間型妖怪といったらなんと言っても大蝦蟇があげられるだろう。
蛙を氷漬けにして遊んでいる氷妖精にお仕置きする存在としてとても有名である。
今回は別、幻想郷のどこかに棲んでいる大ナマズについて言及したい。
地下電位を計測する能力があるのでうちの会社ではとてもお世話になっている。
幻想郷の地下には色々なものが封じられており、彼らを捜索するソナーのような役割を果たしている。
地殻変動に伴う電位の変化も感じることが出来るのは竜宮の使いと同様である。
それを踏まえた上で、舞台は紅魔館。
放蕩妖怪が美鈴女史に悪戯をしている場面を発見する。
悪戯と言っても性的なものではなく、シエスタをしている美鈴女史の夢になにやら細工をしている。
一度やられたらよくわかる。
あまりに質が悪いのでわざと話しかけたら、傑作なのでお前も見ろと言われてしまった。
言われるがまま、胸にある目玉をモニター代わりに夢の中身を覗くと
博麗の巫女たちを破壊者とと言っていて思わず噴いた。
同じ事を考えていたか。
そこで出現したのが大ナマズ。 どこをどう考えればそうなるのか、もしかすると見たことが
あるのかも知れないのだが、たしかにうちの会社にいるナマズが美鈴女史に襲いかかっている。
あまりにシュールである。
一応断っておくがナマズが直接地震を起こす訳じゃない。 地震の原因はプレートテクトニクスに
よる地殻変動ならびにパンデモニウムの移動とか、河童の実験とか天人が地殻ストレスを解消する
行為とかそんな感じである。
本人が目覚めそうになったのでとりあえず二人で待避。
やばいこれはたしかに面白い。
案外新しい娯楽になるのではないかと言うくらい面白い。
映画にできるのではと放蕩妖怪に話したら、すでに紅魔館の主人とノーレッジ女史で試したと
言われて唖然とした。 どういう内容なのかは恐ろしくて聞けなかった。
会社に帰ってナマズの話を朝倉にしたら、昔食い詰めた美鈴女史がナマズを斃そうとした事が
あったらしい。 そのときは全力で止めたが、次に様子を見たら紅魔館で門番をしていたという。
いろいろとコメントしがたい話であった。