□月 ●日  No1165 社内の風景


最近うちの部署で料理が流行っている。 食費を少しでも節約するためということで
皆で大目に料理を作り、それを皆でお裾分けしあってコストを減らそうと言うのが目的のようだ。
元々独身が多いうちの部署。 暇を持てあましているのか結構凝ったオカズが交換されて凄い。


浅間はきんぴらゴボウを、岡崎は揚げるだけまで加工した餃子を、朝倉はスープ類をつくってくる。
私も何か作れと言われたので仕方なしにカレーを作ってきた。 
男料理なのでこういったものがメインになる。


普段だったらカレーで数日粘るのだが、色々交換すると確かに色とりどりのオカズになって
食べるのは楽しくなりそうである。
しかし、これらは日持ちするとは思えない。 餃子はとりあえず冷凍したが、結局
食べる量が増えているような気がする。


料理に凝り出した岡崎や浅間が色々調理道具を買いそろえているようだ。
北白河が、高価なフードプロセッサーを買ってきて困ると言っていた。
プロフェッサーだけにプロセッサーかと言っていた魂魄がパイプ椅子で殴られていた。
浅間は黄昏酒場群の有江さんから色々な料理のレシピを教えて貰っているようだ。


一方朝倉だが、肉じゃがのつくりがおかしい。 なにがおかしいのかというと
まるでファミレスの食べ物のようにジャガイモやニンジンの大きさが均一なのである。
何か道具をつかったのだろうと思って朝倉に尋ねたら、ヴィヴィットを使ったと言ってきた。
それには皆も目から鱗が落ちたような表情をしていた。


結局ヴィヴィットを利用したのは朝倉だけで、今も料理合戦は続いている。
とうとうメリーやレンコを巻き込みだしたが、北白河は食費が増えたと
延々愚痴っている状態である。 なんともコメントし難い話である。