□月 ●日  No1505 町内運動会


毎度の事ながら町内運動会。
地域イベントの参加を強く進めるボスの方針のため、ほぼ強制的な参加になっている。
八雲商事が麻痺しないのかと思われるかも知れないが、この手のイベントは自治体ごとに
日程が別れており、私が住んでいるところはたまたま今日が運動会だったに過ぎない。


明らかに妖怪達も参加しているのだが、大体の場合ルールが分かっていないせいであたふた
しているのが微笑ましい。 間違って空でも飛んだら大変なので行動をセーブしているのだろう。
個人的に櫻崎があまりに駆け足が遅いことに驚いた。
学生時代の体操服が眩しすぎるが喜ぶのは一部の好事家だけのような気がする。


家族サービスでてんてこ舞いの社員もいる。
家族参加で奮闘するも明日が大変そうではある。
次の日動けなくなるので一応マークしておく必要がある。
空を飛べば大丈夫かというとそうでもない。身体が痛いと飛行に集中できなくなり
墜落の危険性があるのだ。


出店もたくさんあるがこいつらは明らかに罠だ。お昼を面倒くさがって出店で食べると
かなりの出費となる。 もっとも自治体がやっている出店も多いからそこを利用すると
コンビニ弁当くらいの価格で飯が食える。


岡崎がシガレットライター経由で電気ポットでお湯を沸かしながらカップ春雨を
食べているところを発見。 確かにこれならお金が掛からないが、せめてサンドイッチや
おにぎりでも作らないのかと尋ねると、面倒でしょって答えが返ってきて絶句した。


北白河の姿がないので聞いてみると、岡崎は無言で実行本部の方を指さして見せた。
なんと彼女が放送をしているらしい。よくよく聞いてみると確かに北白河の声で
放送されていて思いっきり噴いた。
たしかにこれではお弁当どころじゃないだろう。
岡崎は北白河にかなり依存して生活しているからだ。
さらによくみると魂魄が競技設営をやっていた。二人ともなかなかやるなと思う。


私もパン食い競争など幾つか適当に参加してから脱出したが
みんなバイタリティがあるなあと感心してしまった。
いや私も参加しないと駄目なんだけどね。