□月 ●日  No1532 リア充?


学生時代のクラスメイトにばったり出くわす。昔も少々特殊な趣味を持っているなと思っていたが
殆ど変わっていないことが分かって色々複雑な思いをする。 人の趣味をとやかく言いたくないが
未だに二次元の女の子を愛でてるのだろうか。


それは結構だが私をリア充とか言うのはやめて欲しい。たまたまうちの会社の連中と出くわしたからなのだが
問題は面子だ。 正直、あまり見せたくない人ばかりであることをここに告白しておく。
最初にあったのは明羅女史だった。本当は挨拶したくなかったが、相手が挨拶してきたので
こちらも挨拶しないといけなくなった。


彼女は美人で社内にも人気があるのはもちろんだが、プライベートでは外見をとても気にするので
化粧もばっちり決まっている。 清涼感を観じるその出で立ちはどんな属性でも魅了するだろうが
あれは罠だ。 綺麗な花には棘がある。
なんてことを言えるわけもなく、適当な雑談をしてから別れる。 


何が困るって私の友人にも視線を送ってくることだ。あの観察するような目で多分絶対品定めをしている
目のように思える。そして彼の持っている袋に書いてある店を見て嘆息したのは多分間違いない。
それが明らかすぎる態度だったが、幸いクラスメイトは気づいていないようだった。


あれは誰だと言われたので会社の同僚と答えた。 実際そうだしそれ以上話は進まなかった。


こういう時に限ってさらに出会ったのは浅間だったりする。彼女はお酒が入らなければ普通の人だ。
顔は上気していて極端に近寄らなければ酒臭さには気づかない筈だ。
挨拶してきたので、今日は休み、私も休みと言って別れる。
彼女も外見としては平均以上である。 きちんと外見には気を配っているからだ。


あれは誰だと言われたので会社の同僚と答えた。 実際そうだしそれ以上話は進まなかった。


さて、問題は気を配りすぎている奴だ。
よりによって朝倉にも会ってしまった。 さらによりによって、そのクラスメイトと同じ袋を持っていた。
これには本気で仰け反った。 挨拶されただけならいい、チョークスリーパーをかけられながら
こういう友人も居るのかと尋ねられた。 人はパワハラと言う。


そこから私放置のオタ会話が繰り広げられた。 なんてこったと思ったが
結構盛り上がっているようだった。 どちらかというと男女と言うより同性の会話であった。
駄目すぎる。実に駄目すぎる。


会話が終わってクラスメイトから綺麗な人ばかり知り合いだと言われたのは良いとして、
朝倉を紹介してくれと言われたのは色々勘弁願いたいと思った。
仕事ではない名刺を配っていたので多分、イベントの時に会うことになるのかも知れないと思う。
とほほ。