□月 ●日  No1607 またお前らか


S:HEYボブ、うちの営業部にインフルエンザの患者が出たってさ?
B:本当かスティーブ、それは色々まずくないか?
Sもちろん既に隔離済みなんだがなボブ。


Sところでなんで幻想郷ってそんなに伝染病に関して五月蠅いんだボブ。
B:小さな区画だから一度蔓延すると壊滅的被害が発生するからだなスティーブ。
S:ちょっとしたことが致命傷になる分けか。 綱渡りだなボブ。


B:月面人が地上に進出できないのも進化した伝染病に掛かるのを恐れているからだな。
S:まるで宇宙戦争だなボブ。
B:あれはあまりに事前準備が長すぎてウイルスの突然変異が想定を越えていたからだよなスティーブ。
S:それじゃ月兎の仕事って。
B:繁殖力ならあるから代わりにウイルスとか貰ってきて大丈夫かどうか調べられるのも
 仕事ってわけだなスティーブ。
S:その割には王兎とかいう兎は月に到着してからすぐに移動していたようだがボブ。
B:侵入時にチェックされているだろうがスティー


S:でもあまりに隔離しすぎると人類学的に脆弱にならないかボブ。
B:だから一年遅れでワクチンを送ってちょこちょこ摂取させたり、今じゃ黒谷ヤマメの力で
 壊滅的被害が出ない程度に病気を流行らせることもあるらしいぞスティーブ。
S:それで幻想郷の嫌われ者になってもOKと考えるのだから彼女の行動には頭が上がらないなボブ。


S:そういえば発がん性物質の対応ってどうやってるんだボブ。
B:基本的にスルーだよなスティーブ。環境ホルモンはとても五月蠅いけどな。
S:検疫する側はとても大変だよなボブ。
B:検疫する人間が営業する人間とほぼ同数いるからなスティーブ。


S:そういえばなんでうちの廊下で朝倉ときれいな姉ちゃんが正座しているんだ?ボブ。
B:大方映姫様でも来たんだろうスティーブ。
S:壊れたドアもかボブ。
B:妖怪だから何があっても不思議じゃないだろ。
S:それもそうかボブ。