●月 ×日  No1654  盗むんじゃないよ


会社には産廃用のコンテナが数台設置してある。
幻想郷に運ぶための物資は一度倉庫で梱包を外されるため、産廃用コンテナはすぐに
いっぱいになってしまう。


ところが最近産廃用コンテナの中からものがなくなるという珍事件が起こっている。
そもそも産廃用コンテナはコンテナがいっぱいになったら幾らという計算を行っている。
従ってコンテナにものを捨てるときは弾幕を使用して破壊解体して、容積を減らす必要がある。
だからコンテナからものがなくなったら当然我々にとっては得ということになる。


どちらにせよ産廃が正しい場所に捨てられないことはコンプライアンス的にも、周辺住民からも
問題となるため、仕方なしにコンテナを張ることにした。


驚いたのは犯行が白昼堂々行われたということだ。
これには驚いた。昼間にトラックに横付けして金属部品を盗んでいる。
私が、話を聞いてくると言ったのは朝倉。


その後舌打ちをしながら戻ってきた。
捕まえていいよという。 おまえはいったい何を基準でそうしたんだ。
そのうちにトラックは逃亡する。 当たり前だ。


皆で追跡するが冴月が時速60キロ近くで走るので自動車にのりながら減速しろと突っ込みを入れる。
結局、浅間が警察に通報したので連中はあえなくご用となった。
自前で捕まえたらひどいことになりそうなのでよかったと思うところだ。


鋼材価格高騰による犯行だが、まあ、結果オーライだと思う。
うん。