□月 ●日  No1667 研修もとい遊びに行ってきたよ


実は八雲商事の中国支社にお邪魔していた。
顕界において一カ所から物資を運ぶことはいろいろな意味で危険である。
広範囲災害を考慮した場合、物資輸送列車は海外から運んだ方が
有利な場合もある。


たとえば、タンカーのたぐいはまさにそれで海外から直接幻想郷地下の
巨大湖に転送するという豪快なやりかたをとる。
ついでに海水も運ばれるので、そこで塩もとれるという算段だ。


本当のところを言えば幻想郷から直接当該土地に転送した方が遙かに
やりやすい。紅魔館などと逆のことをやればいいし、エレン女史だって
海外から得体の知れないアイテムを確保したりする。
金さえ積めばベルサイユ宮殿でも運んでやるは伊達ではないのだ。


しかし、我々は顕界からやってきている。そういうわけで、出かけるときは
国際空港から普通に飛行機で行くことになる。
長くないフライトであり、朝倉が自分で空飛んだ方が早くないかと言いたくなる
気持ちもわからなくもない。 
もちろんそういうことを試した妖怪が危うく撃墜されかかったなんて
ことがなければそういうのも有りだったのだろうが。
入国管理として普通に処理してくれと言うのが本音といったところか。


中国支社はというと、基本的に幻想郷とあまり変わらない気がする。
だめなものはだめ いけるものはいけるとはっきりと意思表示すればいい。
言葉が通じなければボディランゲージ なんだ、幻想郷とあまりかわらん。
むしろ命が奪われないだけ幻想郷よりマシだ。


たくさんお金をもらってとりあえずこれで適当に買い物しなさいと命じられたので
適当にかいもの。現地の物価をみるためでこれは幻想郷でも行われる。
ビールを買ったりたばこを買ったりして金銭感覚を養う。
朝倉が興奮していると思ったら、初めて声をかけられたとか、いや
たぶんそれは違うと思うんだ。


今の朝倉、正確にはなれている岡崎たちもいるのだが の姿を見ていると
買い物に精を出すおばさんと何ら変わらない。
基本的にこういう人種は幻想郷も顕界も全く変わらないとわかった瞬間だ。


ぶっちゃけただの見学であり、基本的にレジャーだったが
たっぷり堪能させてもらった。
たまにはこういう日もあってもいいかもしれない。
服装が替わった連中はのぞく。