□月 ●日  No1690 東村に関わるとろくなことが・・・


音響妖怪幽谷響子といえば山彦である。
彼女は我々の列車で幻想郷に行った妖怪として一部の困った人に大人気である。
彼女が何故、幻想入りしないといけないのか?


本来彼女は山彦としていろいろな音を増幅反射する。
ところが今日日、巨大音響は恐怖の対象からただの騒音公害になりつつあった。
何でも反射する。どんな音でも響かせる。
で、何が響くことになったのか。山を走るレーサーのエンジン音が響くことに
なったのである。 もちろん、この音は参加している側は良い気分になる。
この妖怪も最初は疑問を抱きつつも良い気持ちだっただろう。
みんながこの音をほめていたのだから。


しかし、彼女の幸福も長く続かない。
道路に謎の縞模様が印刷されてから彼らの音は極端に減ることになった。
ここを走る乗用車も不思議なことに似たようなものばかりになった。
それどころか、エンジン音が殆どしない乗用車まで現れることになった。
元から音が鳴らなければ響かせようがない。 彼女にとっては
嫌がらせのようにも見えただろう。


普通ならここで妖怪廃業なんか思いつくのだろうが、こいつの幸福いや不幸は
よりによってうちの会社にいるあの経理部東村に出会ってしまったことにある。
奴は、山の屋上でここで書けないような下ネタを叫びだした。
そこで彼女は寄りによって新手の嫌がらせを自分に構ってくれる人と誤認した。
らしい。


彼女は東村に自分の窮状を説明し、
やっぱりああ言われた。


「ざまぁ」


響き渡る声。


というわけでうちの会社の列車を紹介され、彼女はどういうわけか幻想郷で
よりによって命蓮寺で活動することになったらしいが。
問題はこの話のソースは経理部東村なので、話半分で聞いた方がいいってことと
どうも、もっと酷いことになっているという一部ソースがあるのでそれについては
後日。