□月 ●日  No1697 女子力


北白河と女子力なるものの話をして例の二名に話が及ぶ。


明羅女史が昔の形態と新型の携帯電話を使い分けているので、今まで何故そんな意味のないことを
しているのかなと思っていたら、男性を落とすためのテクニックだと聞いて色々絶句する。
新しい携帯電話を買うために人を誘ってみせる。その携帯電話は別れた途端に刀で両断されて
ゴミ箱に捨てられている。


彼女と飲み会に行くと確かに話に色々乗ってきて男性を良い気分にさせることに長けている。
ただし、付き合いだしたら地獄であるが、犯行はファンクラブの目が届かない幻想郷内で
起こるという恐ろしさである。


あまり言いたくないがおそらく阿礼乙女の影響も少なからず受けていそうな気がする。
寿命こそ短いが何度も転生しているためいろいろな意味で達観している彼女のそばにいることで
男性なんてなどと本気で言ってそうで洒落になっていない。


この前は、何故かオムライスが食べられない素振りを見せつけていた。
その行動が男性を落とすというのだが、私から見れば何か恐ろしい儀式を見せつけられている
ような気がしてならない。


一方で朝倉が昔の携帯電話を使っている理由はただ単に買うのが面倒なだけで新型の
使い方くらいは知っていると豪語するし、知らない振りして色々話をしているうちに
徐々に訂正を加えていったりもしている。 これを女子力が足りないというよりは
案外それが正しいのかなと思う。


だからといって朝倉がもてるってわけじゃないんだが。
女子力という名のもてる努力はほどほどにと言ったところか。