□月 ●日  No1742 調整ばかりじゃだめと言うが


幻想郷で一番面倒な仕事は所謂調整関係のお仕事であることはほぼ間違いないと
思われる。 ちまたの妖怪は毎度個性の固まりみたいな奴で利害を調整してから
ぽんと決めごとを作らないとあっという間に破綻してしまうものである。


利害を調整する仕事を主に受け持つのはやはり隙間妖怪やうちの会社ならボスや
プロフェッサー東村とかそういった面々である。妖怪との調整役は妖怪じゃないと
駄目だと言うことなのだろう。


ボスから調整の話が出たとき、一体誰が一番調整に苦労するのか尋ねたら
予想外の答えが出てびっくりする。


意外と一番簡単なのは地霊殿の主人だという。こちらの考えを読むことは、
こちらの立場や利害関係、さらに意味合いをきちんと理解してくれるという意味である。
ほとんど交渉することもなく、それで大体終わる。


永遠亭の連中も道理さえ通っていればとりあえず問題ない存在だという。
理詰めで問題なければ彼らは問題ないらしい。
意外と同じ方法で問題ないのは例の神社の連中である。自称現人神が意外と
論理的思考が出来るとボスの談だがたぶん相手によって態度を変えている可能性が
高いと思われる。


紅魔館もとても楽である。彼らは政治屋でありもちろん交渉は色々難しい部分もあるが
政治を理解しているのでこちらの言い分は理解してもらえるらしい。


では交渉ごとで一番大変なところはどこか、なんと命蓮寺の連中なのだという。
根本的に宗教であり石頭であるだけでなく、霊能局の利害も関わってくるため
なかなか交渉に応じないのだとか。


幻想郷の運営というのはかなり面倒で大変だと言うことをここで思い知らされてしまった。
人当たりと政治的な部分は違うという好例だと思う。