□月 ●日  No1815 どっちが妖怪かわからん


最近、労基の動きが慌ただしい。 
八雲商事のように所謂幻想郷の存在自体が秘密とされる会社では、会社の実情について
説明するのがとても難しいという問題がある。
そのため相談すると成ると色々問題となるのだが、今回もそういう話。


労働基準監督署でもなにかでも相談があると一応うちの会社に連絡が入る。
勤務実態の確認用であり、この段階で可能な限り穏便に済ませるようにことが運ぶ。
労働基準監督署の連中でも八雲商事のことを分かっているひとと分からない人で
反応が酷く違ってくる。


危険な職業である。美女に襲われる。飛来物で何度も死にかける。
が、怪我している部分も医者の診断書もない。
大体は証拠不十分で終わるだろうが、たまに日記に書いているヤツもいて
私も最初はそうしようかと思ったくらいだ。
実際やらないのはなんだかんだ言って、この幻想郷という土地に感情移入しているからだと
自分自身を納得させている。


労基だったりお役所の人が幻想郷を視察することはあるのか?
視察に行ってもまず幻想郷のあまりの不便さに音をあげる。トイレ行くにしても
トイレがあるだけマシというのが幻想郷なのだ。 そんなことがあって
視察に行ってくれる役人がいないのである。


それでも労基がやってくるという情報があると残業禁止になる。
仕事が残っていても仕方ない。外で張り込んでいるのだから
こういう時は奴らの執念は半端ない。


たまに妖怪変化どもが連中を脅かしているのだが奴らはプロだ。
その程度の妨害(だと思われても仕方ない)でも屈しない。


で、なぜうちのバカどもののために私が謝らないとならないのか
まずそっちを聞きたいのである。
脅かすという名のナンパされたんだろ。あいつら。
よりによって独身ズに。