□月 ●日  No1830 スペルカードに関するレセプション


B:みなさんこんにちは。今回はお集まりいただき有り難うございます。
 今回のレセプションを担当させていただく、ボブです。
 今回はスペルカード開発においてきわめて難事業であった宮古芳香のスペルカード開発について
 その開発意図などを含めてご説明したいと思います。
 スペルカードの具体的技術についてはスティーブが解説いたします。


B:今回のスペルカードバージョンは、雲居一輪が採用している最新バージョンから4つ下の
 枯れたシステムを採用しています。枯れたシステムを採用している理由につきましてはスティーブより
 解説いたします。


S:えー今回のスペルカードシステムでは動作の信頼性に重きを置いています。
 そのために枯れたシステムを採用する必要がありました。
 宮古芳香のスペルカードについては発注元より、所謂ほとんど思考できない妖怪でも
 充分運用できるカードが必要であるという依頼を受けています。


B:スペルカードシステムは運用を誤るとバックドラフトが発生し、最悪術者の死亡という結果を
 招いてしまうわけですが、今回は完全に運用を誤らない仕掛けが必要となりました。
 そこで短時間ではありますが宮古芳香の特性を徹底的に分析し次の結論に至りました。


B:ゾンビは基本的に本能で動きます。一度動き出すとプログラムの通りに動く場合がほとんどです。
 ある程度高次のゾンビでは人の言葉を理解してそれに伴った動きをすることが可能です。
 それはある程度魔術をもって可能にしている実情があります。 


S:そこで我々はゾンビの自己保存衝動すなわち食欲に目を付けました。
 弾幕と一緒に彼らが捕食するものを一緒に放つことで所謂餌付けを行うのです。
 これは動物の餌付けと同様に行うことが出来ます。


B:最初は弾幕無しから試していき運用ができるようになったら弾幕システムを実装したわけです。
 これにより、ゾンビのような知能がない妖怪にもスペルカードを利用することができます。


S:このシステムは今まで妖怪がなしえなかった人海戦術による防御方法をも確立する技術として
 大変有効と確信いたします。
 今回はご静聴いただき有り難うございました。