□月 ●日  No1857 再掘削


本日のお仕事。 再び埋められた地底の再掘削工事。
大師様には騒音や振動などでご迷惑をお掛け致しております。


例の神社のお姉さん。快く工事を引き受けていただき有り難うございます。
うちの早苗がまたおいたをしましてと言われましたが、大丈夫です破壊したのは博麗の巫女です。
あなたのところはちょっと地面を破壊しただけです。だから脆くなったのですが。


まさか再封印と称して壁面を破壊するとは思わなかったんですよ。
怪我はないかとか電力に不備がないかとか確認に時間が取られました。


作業員に妖怪が混じっている件で、一瞬仙人もどきが素っ頓狂な顔をしておりましたが
そんなことは知りません。ここで穴を掘っていたのは大師様だと分かったら
こいつらは良い面の皮となるでしょう。それこそが目的なんですけどね。


もっとも大師様は、聖徳王は仏教をこの世に広めた人として認識しておりましたから
掘り返すのは至極当然のことだったんですけどね。
相手は悪の帝王だと思っているのが面白い展開です。
重機が無い状態だと掘り返すのに妖怪の力を借りないと駄目だってちょっと考えれば
わかることでしょう。


再掘削工事は一日中やってますが夜のうちには概ね片付きそうです。
キョンシーが「地面が揺れるのは楽しい」とか訳の分からないことをいっているので
いい加減黙らせて欲しいのですが、このキョンシー作業員にはきちんと襲ってこないのですよ
なかなか優秀な死体なので、今度制御方法を学びたいと思っております。


再掘削の音が博麗神社に漏れるといけないと言う話になって
どうにかする方法を思案しましたら山彦妖怪が素晴らしいアイデアを持ってました。
山彦は同一周波数を反射することで可能としていますが逆位相をかけて音を打ち消すことも出来るとか


彼女にお願いしてなんとか再掘削工事の音は漏れずに済みました。
まあまたやってくるのは時間の問題ですが これで少しはマシとなるでしょう。