□月 ●日  No1859 マジで大変です。


目の前に小兎姫が座っている取調室のとある一室。知り合いとはいえ関係は普段と違う。
それが今日の出来事だった。
要はあの聖徳王とかいう奴がどんな奴なのかを聞きたいのだ。
モニタリングした内容は公安に送っているのに、それでもあえてこちらに意見を聞こうとしているのだ。


小兎姫が取調官になっているのはせめてもの温情だろう。
いや、答えやすくするためのロケーションかもしれない。ともあれ、私自身はこの一件に関して
何ら隠すべき事なんてないし、強いて言うなら、彼女のプロポーションについて一寡言あるとか
そういうレベルである。たぶん殴られる。


だから彼らに言いたいことはありますかと尋ねられた時「地底に還りやがれ」と答えておいた。
頭は切れるが残念ながら過去の人である。
もちろん高度情報化で彼らの情報ギャップは数年のうちに埋まる可能性は充分あるだろう。
しかし、彼らの板時代には世界地図という概念はおろか貨幣経済すら満足に成り立っていない。
それだけ、世の中は移り変わっている。 幻想郷と顕界の間を行き来するだけで相当のストレスなのに
彼女たちはそれ以上のストレスを抱えることになるだろう。
多少は慣れるだろうけど。


ここではじめて連中の正確な名前が判明した。今まで名前が分からなかったので、ゾンビ製造元とか
言っていたが、ゾンビ製造元でいいやと思うほどフリーダムな出自だったので問題ない。
ほかの仙人もどきは相当やんごとなき出自だったようだが、もう今更接し方を変える気は無い。
先日、パンを与えてみたらすばらしい菓子だと目から滲ませて言われてしまいちょっと驚いた。
端から見れば感動的場面に見えなくもないが、これはこれで厄介な問題である。食い物のギャップは
想像以上に大きい。 


もうひとつの問題も浮上している。生体機能の復活により、出るのだ。


排 泄 物 が


脱臭関係のために、現在某トイレメーカーの最新脱臭装置が置かれることになった。
幻想入りかどうかなんて関係ない。排泄物は袋にくるまれて速捨てるのだが
固形物ではなく、まだまだ水を多く含んでいるので、用を足した砂を丸ごと持っていく重労働だ。
このまま産廃として廃棄するしかない。
この話になると後ろで櫻崎が貰いゲロをしている。 勘弁してくれと思う。
こっちは現場にいるんだ。 なんとかしろ。


もう一刻も早く博麗の巫女には連中の体を消滅させていただき
さっさと術を完成していただきたい。
もうお願いだから。それがないならベークライトで固めた方が良いのではと答えたら
小兎姫からピコぽんハンマーで殴られた。