□月 ●日  No1938 頭のあれ


幻想郷でモテモテになりたいそこの君。 朝倉理香子が開発したこの眼鏡をかけてみよう。
これを掛けるとブサメンの君にでも整った顔立ちになります。
というアイテムが本当にあったりする幻想郷へようこそ。


幻想郷で変に整った顔立ちをしますと概ね妖怪あたりと間違えられる傾向があります。
北白河も幻想郷に来たときは妖怪ですかと数回尋ねられたらしいです。
最初は怒っていましたが、あとで理由が分かってほめ言葉だと理解するようになりました。


妖怪だって人間に変化する以上はそれなりの外見にしようと努力します。
そうなると大体の場合整った顔立ちになるのですね。不自然なくらいに。
また、薬屋に行きますと整形させてくれるという話も聞きます。今はゾンビ製造元に行くのが
セオリーだそうです。 大師様もたぶん知っていると思うのですが彼女は絶対教えないでしょうね。


顔を変えるというのは本人のコンプレックスを取るためには有効な手段だといいます。
うちの社員にも一重まぶたを二重に変えた人がいるそうです。よく知っている人なのですが
ここで申せません。私の命が危ないです。


これに困っているのが求聞持の力を持つ阿礼乙女でして、自分が起きるたびにいちど
妖怪の外見に関する情報をリセットするのですね。
それでは追いつかないのは妖怪達も重々承知のようで。
そう妖怪達が特別な髪型をしたり、帽子に執着するのは外見が変わっても自分だと
理解して貰う為なのです。


では隙間妖怪の写真をごらんいただきましょう。写真によって年齢も変わっていますが
よく見ると骨付きも変わってますね。 ちょうどこの頃は米帝のアイドルが人気になった時期で
やっぱりその辺も取り入れていますね。
最近は大分落ち着いていますが、それでも結構な頻度で変わります。 式神の人たちも
結構大変だと思いますね。 もっともあっちはあっちで識別信号みたいなものがあるとのことです。


そんなわけで彼女たちが帽子を被るのにもそれなりの理由があるんです。
どんな状況に至っても帽子を取らない理由は察してくださいってことですね。
ではそろそろ命が危ないのでおいとま致します。