□月 ●日  No1937 それは素薔薇色 あのポーズ


幻想郷で代表的な下着と言えば褌。 ギャグでもなんでもなくそれが実情だから仕方ない。
褌を利用しないとならないのにはきちんとわけがある。
これは幻想郷共通の問題でもある根本的問題。それは服飾材料不足である。


たとえばゴムの類 ポリ系の物質などは幻想郷で自給困難だ。
これは軽工業が遅れているためとかという問題ではなく、幻想郷ではサプライチェーン
あったものではないことに起因する。


サプライチェーンとは何か。たとえば一つの工業製品はたくさんの部品で成り立っている。
それらの部品一つ一つは工業製品のメーカーが作っているのだろうか?
実は違う。それぞれの部品はそれぞれの部品が得意なメーカーによって作られている。
そしてその部品はさらに細かな部品で作られており、その細かな部品がどこで作られているかというと
その部品メーカーではなく別の工場だったりするのである。
この一連の鎖をサプライチェーンと呼び、流通システムの高度化によってそれらは成り立っているのである。


幻想郷にも小規模ながらサプライチェーンがある。
材料を手に入れる者がそれを加工する者がいて立派なサプライチェーンだ。
しかし、サプライチェーンは一つの問題もある。
どこかがたとえば災害によって根こそぎ製造不能に陥ると完成品不足になるのである。
これが実態だ。


そんなこともあって服飾関係でもちょっとした工夫を増やすよう心がけている。
その一つがゴムを利用しない服飾の採用である。皆がドロワーズと言っている服装もその一つ。
腰回り、足回りは紐で縛れるように作ってあり、ゴムの使用頻度を減らす。
これらの工夫によって修理頻度を減らすように努力しているのだから大変な話だ。


話を最初に戻すとブリーフもトランクスも部品点数が多すぎるのである。
まさに現代だから出来る工業製品なのだ。
それでも着たいと言う人は止めないが、輸入品となるので価格は相当のものになる点注意されたい。


なので香霖が褌姿になったとしてもそれは正しい姿なのであまり虐めないでいただきたいのである。
いくら幻覚キノコを食べたからと言って ああ。