□月 ●日  No2042 AKよ永遠に


冴月のもっている銃が主に露西亜のAKシリーズであることは承知の通り。
命中率は最悪だが、主に弾幕が散った方が都合が良い幻想郷ではあまり問題ではなく
さらに修理やメンテナンスが極めてやりやすい。
幻想郷で精度の高い武器を用いることは完全な補給システムが確立していない限り
難しく、結局こうした銃の方が幻想郷では有利というのが実情である。


こうした銃は妖怪達に使っていることは見たこともないだろう。
当然である。これらの銃は外の世界から侵入した人間達対策に運用される物だからだ。
だが、彼女のもっているこの銃があっさりと幻想郷に移動できるのが不思議で仕方なかった。


この銃を作っている元の製造元がもうないのである。
つまりその点においてとっくに幻想入りしていた代物だったのだ。
では冴月の銃はどこから手に入れているのか。
妖怪の誰が作っているのか分からない。 ただ一つ言えるのはこれが幻想郷で自給している
AKであるということである。 もちろん完全に用意できるわけではないようだが
それでも7割のパーツは幻想郷内で自給できるという報告もある。


火器の類が妖怪達を幻想郷へと追いやったと言われる。
だが、実際には火器の類を妖怪達が利用、応用するケースは枚挙にいとまがない。
そのための人間型の姿と考えて居る妖怪も居るくらいだ。
私が知る限りRPGとかジャベリンとかを使っている妖怪はごまんといる。


結局のところ、大量破壊兵器とかの類が妖怪にとって大きな脅威であることは
間違いであることはこの話からもよくわかる。
妖怪達は想像以上に人間社会に溶け込んでおり、影響力を行使する物と考えるべきなのである。