□月 ●日  No2171 特殊部隊


八雲商事検疫部の中にひときわ異彩を放つ連中がいる。
近代装備に身を包み、「罪」と書かれたマスクを被る特殊部隊である。
近代兵器は使いたい放題であり、スペルカードシステムを併用しながら有利に戦闘を行うことができる彼らは博麗の巫女には
手に余るような集団が絡む異変に対処する。不思議もへったくれもないようないわゆる侵略行為に対抗するものだ。


幻想郷にやってきてそこにある資源を狙おうとするアホは顕界にそれなりに存在する。金鉱脈やレアアースが手に入るのではないかと
考えて、実効支配しようと考える奴だ。彼らに言わせれば忘れられた土地だから実効支配すれば自分のものであるという思想なのだろうが
そういうおバカに因果というものを教えるのがこの「罪袋」と呼ばれた部隊である。
ついでに冴月とかが加わるさらに手におえない存在になる。


罪袋を有名にしたのは霊能局との合同作戦である。いまどき珍しい怪獣が出現し、土砂崩れを起こして大騒ぎになったが
彼らを実力で制圧したのが彼らである。八雲商事がPMC(プライベートミリタリーカンパニー)と呼ばれる所以でもある。
実際、米帝に出張して巨大ゴーストたちを退治する手伝いなどもやっていたようだ。
その当時は巨大な白いお菓子のマスコット人形を模した巨大妖怪だったが、巨大妖怪退治後の制圧業務を行ったのが彼ららしい。
彼らは捕縛レーザーをクロスさせるような簡単な方法を取らない。 弾幕や処理された兵器を使って戦うのである。


さて、この罪袋たちだがてっきり野郎ばかりと思っていたら、実のところ女性もいるらしく、顔を隠しているのは
宗教的理由で女性が戦ってはいけないと思われているところに対する配慮なのだという。
ちなみに女性兵隊と言っても、血の気が多すぎて地上に降りた月ウサギだったりするから始末が悪い。
かなり凶暴だし、中身は女と思わないほうがいいのでその点は要注意だ。


ある意味合法的に暴れられるという点で結構おいしい職場なのかもしれない。