□月 ●日  No2193 稲刈りシーズン


残暑厳しい昨今であるが、今年も稲の刈取りの季節が来ており大忙しである。
今年も一応十分な食糧の確保に成功できた。有難い話だ。
幻想郷のような閉鎖空間では、食糧はありすぎてもいろいろな意味で大変である。
たとえば余った食糧は輸出すればよいのだが幻想郷では輸出は困難である。原種が多い幻想郷のコメは顕界で並べるのには
商品価値として低いのだ。 したがって幻想郷内部で確実に消費させる方向にしないといけない。


米価が下がると農家の生活は困窮する為、一定量は農協みたいなところで買い付けてしまい、農家たちの収入を可能な限り底上げする。
この手のコメについてはいわゆる備蓄米としてプールしておき、災害や異変発生時に放出するのである。
八雲商事でなんとかすればいいという説もあるが、これをやると異変のたびに沢山の予算が必要になる。
八雲商事の限られた予算では災害に対処する能力は限界がある。
住民の力を借りなければ維持は難しい。


今年は、備蓄米の積み増しに成功したのが大きい。 大きな異変がなかったからだが、大体このように長時間異変がないと
次に来る異変が深刻なものになりやすいので注意が必要だ。
ガス抜きは常に必要なのである。


秋姉妹のコンディションも良好だが一応は油断禁物である。
現状の状況を維持すべく、常に注意されたい。
それが幻想郷の維持というものである。 実はいろいろ面倒である。


書類の山と対峙する隙間妖怪の深刻な顔がすべてを語っている。