□月 ●日  No2207 合同演習

霊能局と合同訓練 
そもそも八雲商事と宮内省霊能局は緩やかな同盟関係にある。
どちらかというと妖怪側のポジショントークが多い八雲商事に対して一定の歯止めを効かせるのが
霊能局のメンツというものだ。 小兎姫や、命蓮寺との雲居一輪 櫻崎比良乃などがそうとなる。
そんな両者の手の内を見せあうというのが合同訓練の趣旨と言えるだろう。

非戦闘員扱いである我々は雲居一輪&雲山の講義を受けたのだが
彼女ほど顕界と幻想郷で戦闘スタイルが変わる奴はいないと言えるだろう。
一輪嬢はGPS装置を用いた指揮システムに変貌し、雲山はより現代戦に特化した戦術へと変貌するという。

ダウンバーストによる失速攻撃は割とよく使われる戦術の一つである。はたから見れば事故にしか見えないが
最近は雨雲レーダーにより攻撃が察知されることも多いと言われる。
そのため、ぎりぎりまで姿はかくしておき、数秒のうちに発動、攻撃のプロセスが必要になるという。
広範囲攻撃としてはEMPを用いた電子機器破壊も雲山の攻撃バリエーションとしてあることも明らかになった。
あくまで飛行期間の通信やミサイル防御に用いるものである。
また電波障害を誘発するチャフグレネードを混ぜた雲山自身の戦闘スタイルもあるようだ。
現代戦において雲山の戦闘スタイルも進化していると言える。 特に現代の超音速戦闘機と対峙する場合は
回避、スルーされることが多く、いかに自分のフィールドに敵を誘導するかも問題となるようである。

話によると一方で朝倉は例のカードゲームについて説明を求められたらしい。
疑似的とはいえ幻想郷の資源にアクセスする仕組みであることを考えると当然のことだ。
別のレイヤーを噛ませることや逆アセンブル対策などを説明し、今回は終わったがある程度の修正は
行われる見込みらしい。

ちなみに一輪嬢は相変わらずきれいだった。