木枯らし吹きすさぶ幻想郷ですがいかがお過ごしでしょうか。
幻想郷で火事になると消火に膨大なエネルギーを浪費するためこの時期から防火関連標語があちこちに貼られる。
天狗の新聞にも防火の話が出るというのが通例である。
幻想郷で消火と言えば破壊消火が一番多い。なにせ弾幕で一気に壊せるのだからこれはこれで結構効率がいい。
雨を降らせるのは次の段階というのが正しいかもしれない。ポンプ車の出動する隙間はほとんどない。
問題は八雲商事内の現地法人だ。
破壊消火はいらないと説明してもからだが勝手に動いてあちこち破壊するアホな妖怪が多すぎる。
車内はスプリンクラーが完備され、顕界同様の防火装備を求められる八雲商事だが
妖怪たちは昔の記憶が勝ってしまうのか大暴れするのである。
確かに彼らにとっては生きるか死ぬかの瀬戸際なのだ。人間の方が冷静すぎてあまりに
温度差がひどい。人間の中には妖怪に張り倒されて避難させられるなんてケースもある。
まあ、幻想郷の火災事情を分かっていれば致し方ないというべき内容ではあるのかもしれない。
そんなわけで、幻想郷と言っても火災とは無縁ではないのだが、幻想郷でも火災の原因は
だいたい放火でありまして、この辺はほとんど顕界と変わらない統計結果が出ています。
妖怪たちの方がむしろ放火に至ることが少ないくらいです。
あと失火の部分が電気的失火が概ね弾幕戦による失火など若干の違いがあるという
感じだと思います。
古い電化製品を幻想郷に持って行ったことで発生する失火もあるにはあるのですが。
幻想郷といえど火事を顕界に置いてけぼりというのは虫がよすぎるのかもしれませんね。