□月 ●日  No2361 夢に見た薄い本の世界


幻想郷においても治安の悪いところやスラム化したところはどうしても存在する。
ある一定の集団において、必ずといっていいが動かない者が出てくるように
集団を形成する以上は必要悪であると考えられている。


魂魄によるとここの住民なら、われわれがよく知る薄い本のようなシチュエーションは
起こりうるというのだ。ここの住民はそれなりに武装もしているし、多少の妖怪なら
それ相応の対抗手段ももっている。
ちなみに彼らをもってしても博麗の巫女と言ったデストロイヤー集団には手を出せないらしい。


魂魄の話では一度襲撃しようとしたところ、すでに博麗神社は破壊されていて、鬼やら
隙間妖怪やら危険極まりない妖怪がたむろしていた。
その異変は結局天人の仕業と解り、あとで謝罪しに行ったと言う。
一体相手ならそれなりの戦闘は可能であってもそこまで妖怪の博物館みたいなところに
喧嘩を売るほど奴らもアホじゃない。


さて、実際に薄い本のような事態は起こるのか。
限定的な部分なら起こりうると言える。
というよりハードルが高すぎる。まずジゴロのようなカッコいい男がいて
相手が妖怪でもいける性癖がないとダメだ。
妖怪と関係をもつと、冗談抜きで変な属性がつくことが多い。ひどい場合は
呪いやら何やらを受けることになる。
こうなるともはや対処の仕様がない。


最悪なのはここの住民と関係を持つ妖怪も最高に遊びなれた奴らばかりということだ。
結局何も知らないような、たとえば外の世界の人間が遊ばれた挙句捨てられると言う
シチュエーションが繰り返されるのである。 南無ー。