□月 ●日  No2377 月面人の憂鬱


月面人といえばアホみたいに長い寿命を手に入れた人間と言われる。
億年単位で生きているというのは、どう考えても冗談きついので置いておいて、 
基本的にここまで生きるには色々無理をしないといけないわけです。
妖怪たちは肉体を再構成しているという話を聞きますが、月面人は基本ホモサピエンスなので
そうはいかないらしいです。


さて、よく某姫様が永遠とか須臾とか言うじゃないですか。
それで疑問に思ったのですね。なんで竹からわざわざ生まれなおしてまで
あのようなことになったのかって話なんですけどね。


これは八雲商事の説なんですが、どうも彼女月面人の遺伝子のバックアップなんじゃないかと
いうのですね。つまりですね、彼女は月面人の中では一番年齢が低いんです。
当然破損している遺伝子の数も少ない。
蓬莱の薬は彼女から生まれると言うのですが、遺伝子のバックアップと仮定すると
いろいろ納得できる部分があるのですよ。つまり遺伝子修復には当然元のデータが必要なんです。
これがずっこけると、癌化するとか色々なことが起こる。老化も同様のプロセスで起こっている。


それで妖怪の話になるわけなんですけど、蓬莱の薬って妖怪が身体を再構成しているプロセス
まんまなんですよね。だから年齢もとらないし、最悪はなにも食わなくてもいいのだけど
腹は減るのですよね、そりゃそうだ。生き物だからね。
そうすると彼女は妖怪と月面人のハイブリッドであり、遺伝子のバックアップの一つなんじゃないかと
言う話になるんですよね。


まあ、本人に聞いても意味がなさそうだし、仮に永遠の命とやらが実現したところで
碌なことにならないのはメトセラ娘の次世代ダイエット技術を見れば明らかなので
これ以上は追及しない構えである。