□月 ●日  No2418 汚染を考える


幻想郷の運営を考えるとき、一番気を付けないといけないのが水質の汚染です。
たとえば何も考えずに集落を作るだけで容易に水質は汚染されます。糞尿の処理が甘いとそこから井戸を
汚染させて住んでいる人が病気になると言うパターンは米帝の西部開拓期にはよく見られる風景でした。


幻想郷を考えるとき、地域の隔離システムは色々な部分で不具合を招きます。特に自然の浄化システムの
機能が損なわれる問題はわりと最初から知られている問題でありました。
当時工業製品製造のために排出される汚染物質は垂れ流しが基本でした。
そこで、極力内陸部に行かないようにするために、沿岸部に工場を置いたり煙突を高くするなどして
直接排煙が飛ばないようにという努力はなされていました。


それでも汚染は止まりません。
これまで所謂呪いの地というのが単なる汚染地帯であることに妖怪たちの多くは気づいていました。
そこで妖怪たちの多くはさらなる汚染を防ぐために工業製品を輸入する仕組みを構築したのです。
八雲商事のアイデアはその時生まれました。
しかし、大量輸送手段がその当時にはありませんでした。


現在では物資関連の輸入を行いつつ、汚染に対して常時監視が行われています。
特に汚染率が高いのが無縁塚です。あそこで事故が起こるとしたら住んでいる怨霊よりも
顕界から流れてきた物質による汚染のほうだとも言われます。
その前に回収するなどの業務も怠ってはいけないと考えています。


幻想の世界を守ると言うのは妖怪が起こす異変を解決することにあらずと肝に銘じて頂ければ
幸いです。