□月 ●日  No2532 築城


妖怪と人間 どうやって区別をつけるかって話が顕界の人間から出ますが
すごく簡単です。本当に簡単です。
まず単純に、妖怪たちは概ね極端にスタイルが良く外見が綺麗です。
外見で驚かせる妖怪も基本的な部分は外見が綺麗です。


幾つかの理由がありますが、妖怪たちにとって外見が綺麗で驚かせるのも
それなりの糧になるという事情があります。
顕界に連れていくと、スカウトマンにしばしば捕捉されることもあるようです。
おかげで芸能界には一定の妖怪勢がおりまして、彼らからくる色々な事が
毎度毎度八雲商事を恐怖のズンドコに陥れることになっています。


閑話休題


実際のところ、妖怪たちにとって自分の好きな姿にできるのなら
それはもうきれいな姿になりたいと思うのは当たり前なのです。
三馬鹿なんか酷いもんです。知らないうちに結構改造してます。
この前は、解読屋の古書店に入りびたり、本を買わないで
アレがいいこれがいいってやっていたそうです。
買えよおまえら。


従いまして妖怪たちは必死こいて綺麗な外見を目指すものだから
浮くこと浮くこと。この調子だとパンクな外見あたりも
期待できそうな気がしますが、実際問題として
幻想郷内部では妖怪たちの外見は事実上のパンクファッションとして
成り立っておりますのでどうしようもないってことでした。


気づかないのは妖怪ばかりなり。