□月 ●日  No2533 付喪神に関するエトセトラ


幻想世界で重要なことは変に謂れが付かないようにすることであります。
または謂れがついてもそれを敬えば概ね問題が解決したりもします。
顕界では敢えて早く壊れることで謂れが付きにくい環境を作るという手法も採用されているらしいです。
概ね企業の儲け的利点があるのでこの本当の意味を理解しているところは少ないようですが
この近代のやり方はモノが所謂命を持つと言う事象を防ぐ効果があるらしいです。


面白いのはやはり公共物の謂れです。
だいたい公共物が付喪神化しますと、すごく態度が大きいです。
しかし職務にとても忠実です。
危害を与えるのは概ね一般市民の持ち物から転じたものであることが多いことからも
明らかであります。


公共物でもバブル期に大量に建てられたあの辺の建物とかは謂れが付く前に
壊れると言うジンクスもあります。この辺は不思議と上手くいっているようなのです。
何処かの妖怪が土地神とアクセスして、こんなもの建てさせていいのと尋ねたら
どうせすぐ潰れるだろと返されて、頭が痛い。


で、幻想郷の話なんですけど最近碌にモノが利用されてないのに付喪神になった奴が
量産されてまして、まああるマジックアイテムの作用なのですが
今度はマジックアイテムの効果が吹き飛んだら自分たちは元に戻ることを心配する
輩も増えてまして、時間が解決するでしょと答えても納得してもらえないんです。
何とか対策をとってくれはしないかと言われるのですがこちらとしては
ホイホイと付喪神化するのはどうかと思っているので困っております。
ヴィヴィットの例もありますので。


モノで居た方が金がかかりませんよという話もしているのですけどね。
人間になると衣食住で固定費が掛かるって説明をしているのですが
納得いかない奴も居るようです。 色々面倒ですが、まあ変な人に騙されてしまう
ことを考えるとここで考え直してもらいたいものです。