付喪神というものは一定期間ごとにある程度のメンテナンスが必要です。例えばベースとなる
素体が破損すると、下手をすればそこに隠された意味付けまで変わってしまいます。
堀川 雷鼓の例を取りましてどのような手段を取ったのか簡単に解説しましょう。
彼女の場合、なんといいますか自分のボディを解体してある機械のいや筐体にブチ込むという
とんでもないことをしました。恐らく協力者がいたと思います。いや、スポンサーもいたことでしょう。
実はこのような方法は付喪神の無限増殖にはなくてはならない方法です。所謂バックアップの手法を
現代技術に投入したというわけです。かくして彼女はある機械になりすまして奏者を探したことになります。
奏者は程なくして発見されました。というか殆ど機械を酷使しているような人種のような気がしますが
きっと気のせいです。
かくして彼女は新たな奏者のボディを見つけた次第であります。これをリフォームとかリモデリングとか
と言っております。付喪神は現代技術投入で色々なものを付加させることが可能だということは
最近わかっております。
そういえば、最近では沈没した艦艇を付喪神化する計画もあるのだとか。
ところで、この手の付喪神ですが、何故か女性が多くなるのです。
艦艇の付喪神化も出来たものは女性ばかりという話ですし、米帝の戦闘機も女性ばかりと聞きましたので
恐らく世界共通の傾向なのかもしれません。
そんなわけで堀川 雷鼓は見事顕界から幻想郷へと凱旋を果たしたわけですが、なんといいますか
付喪神の世界もなかなか業が深いと思う次第であります。