付喪神たちにクソ知識を教える糞狸の講義を横で聞いて
あまりといえばあまりの内容に苦笑したり、腰を抜かしたりする。
その内容はこうだ。
我が国は何でも女体化、現代では萌化するということで古くから有名である。
大体、野郎でさえでも人気を取るためには女体化を辞さずなのだからたまらない。
この傾向は幻想の世界だけでもなく顕界でも同様である。
ある妖怪いわく女体化は有名人になるための通過儀礼だそうである。
本体がどんな人間であろうとも女体化は回避困難であり、いろいろな意味で諦めないといけないらしい。
さらに女体化されたあとにあーんなことやこーんなことをされるのも
通過儀礼だと言われる。
付喪神でもそれは例外ではない。
糞狸いわく、萌化した付喪神は枕営業をするハメになるという。
この時点で自分が付喪神になったことを後悔する輩、それはそれでいいという輩で
わかれる。俺の趣味はそんなんじゃないと言われても無駄だ。
彼らの真の恐怖は、女体化を回避した付喪神の事例である。
回避したとしても、枕営業は変わらないというのである。
相手は性別問わないという事実に、人間の業を確かに感じる付喪神であった。
アカン