□月 ●日  No2589 大人気妖怪


現代における付喪神と申しますと、冷戦時代では大活躍だったという話を聞いたことがあります。
もちろん付喪神専用の手配書なんてものもありまして、爆破工作が実は暗殺でしたなんて
ことも普通にあったりしたものです。


なにしろ付喪神というのは全世界に散らばってまして様々な活動をするのには都合がいい存在なのです。
船便とかで運べますし、別のエージェントに運んでもらうことだって可能です。
もちろん訓練とかも必要ですが、付喪神が顕界で生活するのには信じられないほど大きな報酬が
得られるというわけで、結構スタァ扱いだったりするわけですね。


あまりに派手に暴れたせいだと思うのですが、最近では付喪神専用の対策も
結構講じられるようになりまして、こうなるとお互いにエスカレートしているって
状態であります。


冷戦が終わったあとも付喪神のお仕事は全くなくなるどころか引く手あまただったそうで
現代では企業スパイから経済戦争で有利にすすめるためだったりと
利用価値はどんどん高まっているというわけで、幻想郷に付喪神が居座らない
理由になっているというわけです。


うちの会社の協力的付喪神が思いの外早く新しい奏者を見つけ出したのも
実はそうした付喪神専用のインフラがあったからだったりします。
酷いケースだと斡旋した見返りを求めて工作活動に従事させるなんて話もあるくらいです。
どっちが良いかと言われるといろいろとコメントしがたいですね。