□月 ●日  No2546 外套


妖怪たちを常に悩ませるもの。それは衣服の維持費であることは間違いない。
妖怪たちは自分たちを誇示するためにどうしても華美な衣服を着用しないといけないため
魔術で生成するにも信じられないほどコストがかかるのだと言う。
そういえば、朝倉が白衣を着ているのは顕界の衣服のコピーというより寧ろ
魔術的コストを重視したらああなったという話を聞いて色々目が回る。


この華美な衣服は低空戦闘頻度を減らすにはもってこいの仕組みとなっている。
逆に地面で戦っている連中はスポンサーがいるか、ある程度お金に余裕があるか
或はパーかのどれかに該当することになる。
それだけ衣服は割と面倒なものであると言えるのだ。


とはいえ、実体がが不定形という妖怪はたまに衣服丸ごと自前で生成する
奴も居る。白玉楼にいる主人とか三馬鹿の類はそのようなタイプのものだ。
もっともきちんと衣服をイメージできないと酷いことになる。
服がはだけたり下手すれば即全裸になりうる。


そこで三馬鹿の一人の外套を着せると言う戦略が提唱された。
もう一人は、まだ当時の衣服であるためにイメージが付きやすく
安定しているのだが、もう一名は変にこった衣装を選んだため
イメージがたまに崩壊する危険があったのである。
万が一、内部が中破または大破した場合は外套で隠すと言う戦術が
選ばれたのだ。


スタッフの間では、外套の中身を勝手に想像して、色々なネタに考えている
アホがいるが、それはそれである。