□月 ●日  No2732 移民と言いましてもね


 幻想郷に移民といいますが、はっきり言ってクソ難儀です。
 幻想郷生活になれるのは殆ど不可能に近いと思います。八雲商事社員でも移民となったら多分ムリです。


 八雲商事社員はどうなんだと言われますが、我々の場合通信環境など常時バックアップは受けておりますし
 食べ物にしても顕界の食料を幾つか所持できるのでなんとか我慢できるのですね。
 幻想郷だからといって生水飲んでいいというわけでもないのです。


 幻想郷に移民したいという人間がそれなりにいるのも事実です。
 しかし、夜暗いというのは想像以上にきついです。
 顕界に戻ると夜になっても明るいですけど、幻想郷は本当に暗い。
 おかげで夜空が綺麗に見えますが、そんなのありがたくもないです。


 幻想郷に移民の例では自称現人神がいますが、あのへんは相当調整と苦労を重ねて
 今日に至っています。慣れて妖怪退治に出向けるまで相当掛かっているからも
 明らかです。また、白兵戦に出すのもかなりの制約を設けています。
 やはりきついですね。


 ちなみに何もバックアップを受けない状態で顕界の人間が幻想郷に辿り着いた場合
 だいたい5年が一山になります。
 5年経過するともはや同化してしまいますが コミュニティではどうしても浮いた存在になりがちです。
 厄介ですね。