□月 ●日  No2733 幻想郷住民が現代入りとは


 妖怪たちって戸籍がとれるのですかって話。
 基本的に取れるそうです。話がわかる役場担当者が必要ですが、たとえば海外から永住権を取るところから
 戸籍の捏造まであります。一応幻想郷から顕界に移住となりますと法的には外国人の扱いになるらしいです。
 しかしながら、そういうのとは別に戸籍の売買をやっている妖怪たちや、その手の商売をしている人を
 頼る者もおりまして問題になっています。


 一つの手口としては、電子化のドサクサに紛れて戸籍を取得するってやり方だそうです。
 もうとっくに廃れましたが、電子化とは所謂抽象化なので、妖怪たちととても相性がよいのですね。
 もちろん役場職員が結託しているわけなのですが、この件については割りとよく取られていた
 手口といえるでしょう。


 ただし、顕界で戸籍をとりますと当然住民税県民税その他もろもろは支払うことになります。
 妖怪がそういうもののを支払うというのはとてもシュールですが、人間と同じ立場になるのですから
 当然のことです。ちなみにこうした妖怪たちから税金を徴収するのが専門の役人も居ます。
 お分かりいただけますでしょうか。


 つまりですね、役場担当者が妖怪と結託できるのもそうした妖怪あいてに色々できる
 役場職員がいるからなんです。
 まあ、人間の中にも妖怪だか人間かわからないようなひともおられますので
 役場の人間ってその点とても強いのかなと思う次第です。