□月 ●日  No2916 携行食


 幻想世界の問題として夜の食べ物をどうするかって話がある。
 夜の場合多くの店が閉まってしまう。妖怪がやっているお店もあるが
 実質、出店同然なので価格は出店価格になってしまう。


 なのでうちの社員は携行食を持つとかしないとならない。
 面倒な場合は夜間もやっている社食を使うのが一番だろう。
 弁当として持つためにトレイが用意されており
 B定食などをつめて持っていく社員も多数いる。


 では一般の人はどうなのかって話なのだが、大体は
 寝ている人ばかりなので問題はない。
 妖怪たちは別ルートで食い物にありつくケースがおおく
 それでも問題はないことが多い。


 といっても最近では妖怪と人間世界の溶け合い方が酷く
 実際には昼間活動して人間の食い物を普通に食べたほうが
 はるかにコストパフォーマンスがよいというのが実情らしい。


 それがひどくなると顕界になる。


 ともあれ、われわれのような仕事の場合は、一応
 携行食と非常食は常に持ち歩くのが基本でありまして
 お安くやるように皆工夫しているのである。