今回の舞台は学校である。学校というのはとてもキケンな場所でもある。
そもそも、閉鎖空間で色々な思考が渦巻いており、一度変な方向に行けば
どうしようもないほどに暴走する。
しかもどこかしら霊的場所なら対処がされていることが多いのだが
特に最近の教員は即物的で、変な方向で科学的思考の持ち主だったりする。
これは教員のコミュニティならではの問題だ。
したがって我々がやってくるということはいろいろな意味で手遅れであり
被害者も相当出てしまってもはや隠蔽も不可能というレベルにあることが
殆どである。しかも彼らは何かが起こればこちらに責任を覆いかぶせる気
満々と来ている。そうでなければ、紹介されたといえ私のような人間を
使うことはないだろう。
この相手がやりたいことは大体決まっている。
告発だ。それにしても今回の依頼者は腐っている。
もちろん依頼は確実にこなす。
実際幽霊が原因によるトラブルはそれ以降起こっていない。
どうしたかって?そいつに良いやり方を教えたに過ぎない。
合法的で効果の高いやり方だ。幽霊の生前にはとられなかったことだが
少なくてもこっちは何もしていないのだ。
私は構内で起こったトラブルを収めたに過ぎない。